研究内容

第二言語(外国語)習得のプロセスやメカニズムを解明しようとする研究は,第二言語習得研究(SLA Research)と呼ばれています。一般にそのような研究は,(1)言語習得における普遍的な原理・原則を明らかにしようとする研究, (2)そのような原理・原則だけでは説明できない学習者の多様性を明らかにしようとする研究に大別できます。私の研究では主として後者に焦点をあて,言語習得に影響を与える学習者要因(学習動機,学習方略,学習スタイルなど)について調査・分析し,より効果的な第二言語(外国語)学習の在り方について具体的な示唆を得ることを目標としています。

外国語学習者論,外国語自律学習論

学習者の個人差を形成する要因の中でも,学習動機,学習方略,学習スタイルに強い関心を持っています。また,それらの要因が自律学習を支える上でどのような役割を果たしているのかについても研究しています。


関連する研究:

  1. 廣森友人 (2015). 『英語学習のメカニズム:第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法』 東京: 大修館書店. (第2刷,2016; 第3刷,2017)
  2. Hiromori, T. (2014). Individual differences in patterns of motivation and conditions that increase motivation in L2 acquisition: A Dynamic Systems Theory perspective. JACET Journal, 58, 21-37.
  3. Hiromori, T. (2013). Motivational design for effective second language instruction. In M. Apple, D. D. Silva and T. Fellner (Eds.), Language learning motivation in Japan (pp. 291-308). Bristol, UK: Multilingual Matters.
  4. 小嶋英夫・尾関直子・廣森友人 (編著) (2010). 『成長する英語学習者:学習者要因と自律学習』 東京: 大修館書店. (第2刷,2011; 第3刷,2013)

動機づけ方略,学習方略を取り入れた授業改善とその効果検証

動機づけ方略(motivational strategy)や学習方略(learning strategy)を取り入れた教育実践的介入を行い,その効果を認知的発達(学習方略の使用変化),情意的発達(動機づけの変化),言語的発達(英語力)など多角的な観点から実証的に研究しています。


関連する研究:

  1. 廣森友人 (2012). 「英語学習者の動機づけを高める指導実践:動機づけ評価の診断的活用」ARELE, 23, 361-372.
  2. 廣森友人 (2006). 『外国語学習者の動機づけを高める理論と実践』 東京: 多賀出版.
  3. Hiromori, T. (2006). The effects of educational intervention on L2 learners’ motivational development. JACET Bulletin, 43, 1-14.

到達目標に準拠した第二言語(外国語)の学習・指導・評価

大学生が身につけるべき英語運用能力の到達目標を調査・分析し,大学卒業時までに求められる具体的な教育目標とその到達度を評価する基準の設定,ならびにその基準に基づいたカリキュラム開発の在り方について研究しています。


関連する研究:

  1. 廣森友人 (2012). 「大学の英語クラスで行う到達目標準拠型の指導と評価」『英語教育2012年10月増刊号』 46-48頁.
  2. 廣森友人 (編著) (2009). 『到達目標準拠型英語一貫プログラムの構築』 愛媛:愛媛大学英語教育センター.
  3. 廣森友人 (2009). 「愛媛大学版英語運用能力判断基準(CAN-DOリスト)の精緻化と妥当性の検証」 ARELE, 20, 281-290.