日々雑感

廣森個人や研究室に関する簡単な日記です。

2020年5月

5月22日


今週もおしまい。何だか最近は,週末が来るのが早い。


以前から利用しているトランスファーワイズ(イギリスの企業),日本から海外への送金手数料を(これまでも十分安かったように思いますが)さらに最大24%引き下げるとのこと。海外は日本の銀行がいま落ち目だと思っているということですね。


つい先日も,三菱UFJが23年度までに店舗4割削減の発表をしてましたが,皆さん,このコロナ危機で店舗がなくても(やっぱり)やれることを分かっちゃったんですよね。さて,海外と比べて100年ぐらい遅れていると言われている日本の銀行(実際にそう思うことがちょくちょくある)は今後,どう動くんでしょう。


海外といえば,トロントにいる際に取材を受けた記事がこちらで公開されているそうです。よろしければ,どうぞ(ちなみに私は超・内向型です)。


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5月20日


スカイプでお話した先生から,「髪が伸びましたね」「若くなりましたね」と。後者はそんなことはないと思うのだけど,前者はどうにかしないと。ということで,また,奥さん登場。今回は,…,まあまあかな(笑)。


月末を目途に取り掛かっていた論文集の原稿はおしまい。ということで,また,次のやつ。こちらは6月中旬を目途に片付ける予定。「ろんぶんは・じかんがあれば・かけるもの」。論文といえば,先週と今週の大学院のゼミはWriting workshop。発表者の以下の言葉が印象的でした。


Don't be afraid of the rubbish first draft - it needs to be rubbish so the second draft can be better.


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5月16日


今週は母親の一周忌法要があったので,本来は一時帰国の予定。ただ,この状況で日本に戻っても2週間の自己隔離,それからイギリスに戻ってさらに2週間の自己隔離,計1か月の隔離ということで,どう考えても現実的ではないので,仕方なく断念。


結果的に,スカイプでの遠隔参加。


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5月12日


イギリスでは今週からロックダウンを一部緩和。とは言うものの,安全を確保しながら経済を回すというのは,いわゆる「ケーキを残しながら食べる」というようなもので,現在にはなかなか難しいでしょうね。


近所に美味しそうな鮮魚を扱っているお店があって,前々から気になっていたのですが,ようやく覗いてきました(スーパーやこういった食料品などを扱っているお店は,ロックダウン中でもやっている)。活きがいい新鮮な魚介類が揃っていて,これはちょこちょこ通いたくなります。




というか,「魚をさばく(下処理する)」という英語が出てこなかった。ネイティブスピーカーに聞くと,clean(-ing)とかdress(-ing)とか言うらしいのですが,とくに後者の発想は(ノンネイティブだと)なかなか出てこないかも。


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5月10日


第2次世界大戦が終結して75年目ということで,エリザベス女王(94)がテレビ演説。先月,新型コロナウイルスの件でビデオメッセージを発表していましたが,女王自らが特別な事態に際して国民に直接語りかけるのは,即位68年の間でわずか5度しかなかったとのこと。そんな貴重な機会に2ヵ月続きで遭遇できたというのは,かなりラッキーかも。


それにしても,さすがにきれいなことばを使われますね。退位された天皇(上皇)のスピーチもそうでしたが,聞いていていつも惚れ惚れします。「言語」に関わる職業についているせいか,ことばの使い方(使われ方)はそれなりに敏感なつもりですが,やっぱりどんなことばを使うかでメッセージ性やそのインパクトは大きく変わります。


著書や論文などはその典型で,同じアイディアについて論述していても,その説明の仕方や論の展開の仕方で,読み手の印象は全く異なります。もっと極端な言い方をすれば,大したことがないアイディアでも言い方によってはそれなりのものに見えてしまうし,逆もあり得ます。理系の分野ではサイエンス・コミュニケーターという職業や資格があるぐらいですが,文系でももっとそういうことを意識した方が良いと思います。


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5月6日


4月に取り掛かっていた論文は無事に投稿終了。ということで,今度は次のやつをまた月末を目標に執筆開始。


つい先日発表されたイギリス政府の方針によると,


UK universities can charge full tuition fees as long as they deliver an excellent education, regardless of the mode of delivery.


とのこと。「excellent education」の中身はさておき,日本でも授業料の問題は各方面で議論があって,なかなか難しい。学生の気持ちは分かりますが,大学の教員・職員もさぼっているわけではなくて,むしろ仕事は増えている。そういった中,最近のW大の動きは目を見張るものがある。先に支援金の話を出しておいて,その一週間後ぐらいにこの話を切り出す。やっぱり,戦略というのは大事。


大学といえば,今週は卒業生に誘われて,Zoomの集まりにちょっと顔を出してみました。皆さん,GW中にもかかわらずStay Homeでかわいそうでしたが,それなりに楽しんでいるようでした。こちらの大学は,授業や打ち合わせなどにはMicrosoftのTeamsを使うことがほとんどですが,Zoomの方が少しだけ楽しそうな感じがするのは気のせい?(セキュリティーの問題は別として)




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5月3日


週末の朝,自宅ベランダからの眺め。トロントは間違いなく「第二の故郷」だけど,ここは「第一の故郷」かも。イギリスというのは入り込むまでは敷居の高い国だけど,入り込んでさえしまえば,とてもよい国のような気がします。




お昼過ぎからは,職場でお世話になっている先生にすすめられたテムズ川沿いの散策。ここをまっすぐ北上すると,「理論的にはオックスフォードにたどり着く」とのこと。今度,気合を入れて挑戦してみましょうか。




帰りはスーパーによって,食料品などの買い出し。こちらは野菜,果物などが新鮮で安い(たぶん,東京の半額ぐらい)。マッシュルームはアイルランド,トマトはオランダ,スピナッチはイギリス産。ここにはないけど,こちらの野菜,果物はスペイン産が多い。現地のおじいちゃん,おばあちゃんが一生懸命作ってくれているんでしょう。




2020年4月

4月29日


髪が伸びてきたなと思うものの,social distancing云々で,美容室も開いてない。ということで,奥さんに少し切ってもらいました(笑)。お店以外で切ってもらうとか,幼稚園以来ぐらいかも。


基盤Bも当たっちゃったので,4月は論文書き(久しぶりにまじめに書いた)。共著の先生方も頑張ってくれたおかげで,1発目の割には良いものが書けたと思います。だいたい終わったので,来週ぐらいには投稿できるかな。


つい先日までいたカナダでは,新型コロナで苦境に陥る学生のために約6900憶円の支援計画が発表されました。日本では大学が個別に5億,10億,25億と学生支援の計画を発表し始めています。というか,国は何をやっているんだろう。


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4月25日


今週から大学院の授業(ゼミ)もスタート。初回ということで,現在のコロナの状況を踏まえ,(心理学のラボらしく?)事前に行ったアンケート調査の結果をもとに,ラボのメンバーが現状どのような問題や悩みを抱えているか,どのようにしたらそれらを解決・緩和できるかといったトピックをオンライン上で議論。


イギリスの多くの大学では,現在,新しい教員人事を凍結しているようで,それに関して不安を抱えている院生が多いようでした。大学も先が見えない状況では採用人事は慎重にならざるを得ないでしょうし,学会は国内・国外を含めてどんどん中止・延期が発表されているし,とりわけ院生にとって今年度は厳しい年になるはずです。ほぼ変わらないのはジャーナルの世界だけでしょうから,論文がしっかり書ける院生じゃないと生き残る(アカデミアで職を得る)のはこれまで以上に難しくなるのかも。


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4月22日


今週,一番ショッキングなニュースは下記。


【重要なお知らせ】

この度,ブリック中野店を閉店する事になりました。当初は5月6日からの営業再開という予定でおりましたが,このまま再開はせずに閉業という形となります。昭和39年創業以来,56年という長年に渡り数多くの方々にご愛顧を賜わり誠に有難うございました。

(詳細はこちら)


あそこは個人でもゼミでもずいぶんとお世話になったので,寂しい限り。これからはどこに行けばいいんだ?




先日のBook Chapterの執筆依頼に続いて,今度は『〇〇教授退任記念論文集』への執筆のお願い。締切は10月とのこと。すでに手いっぱいだけど,9月の学会(ワークショップとシンポジウムをお願いされていた)がコロナの影響で中止になったので,その準備に予定していた時間を少し充てられるかな。


というか,自分の元指導教員の退職記念論文集もそろそろ企画したいと(前々から)思ってはいるものの,外野にいる私がごちゃごちゃ言うのもどうかという気がしないでもない。こちらはもう少し様子を見た方が良いのかな(と思いながら,もう一年近く経ったけど)。


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4月19日


奥さんに勧められて,自宅のテレビ前でエクササイズ。基本,ライ〇ップと同じようなものでしょうけど,やっぱり人間というのは「伴走者」が必要なんでしょうね。というか,「自分の脂肪は自分で燃やせ!」って,このインストラクター,面白い。



また新しいBook Chapterの執筆依頼など(もうすでに企画は通っていて,出版は決まっているとのこと)。時代をときめく若手研究者2人にお声がけいただいたというのは光栄なことなので,謹んでお引き受けさせていただきました。


上記に関して,企画書,執筆要領,サンプル原稿などもお送りいただきました。執筆のイメージをこれほど具体的に(事前に)提示いただいたのは初めてかもしれません。つまり,編著者2人のなかには完成形のイメージがすでにかなり具体的な形であるんでしょう。やっぱり立派な先生方が編集されると違います。


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4月17日


イギリスと言えば,曇り空が多いイメージですが,こちらに来て以降,雨はまったく降らず,毎日天気が良くて,全然イギリスっぽくない日が続いています。つい先日も近所を散歩すると,下記みたいな感じでした。のどかです。




ちなみに,夕暮れもきれいです。




こちらに来て驚いたことの1つは,物価が安いこと。3月末まで住んでいたトロントと比べると,1~2割は安いイメージ。しかも,もともと食料品には税金(20%)がかからないのですが,ビールやワインなどのアルコール類にもかからない。これは良くない。


トロントと言えば,あちらに滞在していた時(9/20)に投稿した論文の査読結果が今頃(4/17)になって飛んできた。「修正再審査」とのことですが,エディターは「We would strongly encourage you to revise your original manuscript and to resubmit it to us.」とか言ってるし,コメントもA4で2ページ"しか"ない。もうすっかり忘れていたのでどうでもよくなってましたが,頑張って修正しろと言うことか。


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4月13日


イギリスでロックダウンが始まって早3週間。BBCが紹介している世論調査によれば,国内の15%がすでにロックダウンによる制限を非常につらく感じ,さらに14%が4月中のどこかの時点で対応しきれなくなると予想しているという結果が出たそう。


人間はもともと社会的な生き物なので,isolationとかsocial distanceとか言われると,いろいろしんどいのは想像に難くないです。ただ一方で,(私も含めて)人というのは日頃から人間関係がストレスの(時には最も)大きな要因となり,他者や社会からisolationしたくなったり,social distanceをおきたいと感じることも多いはずです。バランスが大事と言えばそれまでですが,まあ,人間というのはややこしい生き物ということなんでしょう。


それはさておき,コロナ太り,どうやって気をつけたら良いものか…。


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4月9日


というわけで,先月末から「戦火」のイギリスにやってきたわけですが,いまだに新型コロナウイルスに罹っていないのはラッキーと考えるべきなのか,早く罹ってしまった方が気が楽なのか。


上記の影響で,家探しはなかなか難航(新鮮?)しました。最初は不動産屋さんにお願いしようと思ったものの,この状況でどうも動きが遅かったので,ほぼ大家さんと直接交渉(そのおかげで仲介手数料は無料!)。やり取り等はすべてオンライン,部屋の内検はVideo Viewing,パスポートやビザの確認などはWhatsAppの動画機能,契約書や支払いもすべて電子決済で,結局,最初から最後まで大家さんとは一度もface-to-faceで会うことはありませんでした。


借りたフラットはリビングが結構広め(ベットルームもバスルームも2つずつある)で,なかなか住み心地は良さそうです。あと,イギリスはホテルや飲食店どこに行っても寒いイメージがありますが,フラット内の各部屋や廊下にはすべて床暖房が入っているので冬でもたぶん大丈夫。




最近,学校(教育)関係ではオンライン授業の話があちこちで聞かれますが,セキュリティーや通信料の問題など検討事項はいろいろあるとして,先の不動産のことを考えると,ひょっとするとかなりのことがすでにオンラインでできる時代なのかもしれません。


あと授業に関連して,もう1つほど。私も著者の一人として関わらせていただいた,中学校の英語検定教科書『NEW CROWN』(令和3年度版,三省堂)の内容案内がこちらで公開されているようです。ご関心がある方は,どうぞ。


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4月1日


さて,新年度になりました。最近は重々しい話題ばかりですが,ここには基本的にポジティブなことしか書かないので,2つほど。


まず,例年のことですが,4月1日は科研の日。今年度は基盤B・代表,基盤B/基盤C・分担の計3件を申請していましたが,無事にすべて採択。特に代表を務める基盤Bの方は,個人的に頑張りたいと思っている研究課題なので,採択されて良かったです。これで今年は新規・継続分を合わせると,基盤Bが2件,基盤Cが4件,計6件です。


上記に関連するのですが,今年度はイギリスのレディング大学で在外研究に取り組む機会をいただきました。動機づけをはじめ,教育心理学の分野で世界的に活躍する先生のもとで研究するチャンスをもらえたというのはとても有難いことなので,ぜひ有意義な機会にしたいと思っています。そのためには,まずはこの世界中を苦しめている状況が少しでも早く明るい方向に向かうことを願うばかりです。



2014年度~

2019年4月~2020年3月の「日々雑感」はこちらです。


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2016年4月~2017年3月の「日々雑感」はこちらです。


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2014年4月~2015年3月の「日々雑感」はこちらです。